パリ(フランス)旅行記

2006年11月24日〜29日

2006年11月23日

明日から、パリ旅行へ

f9157b5e.JPG今年は6月にバリ島に行く予定だったが、テロがあって、断念した。

このHPにいらしてくれる方は、よく知っていると思うけど、ママは飛行機はまだ1回しか乗っておらず、2004年にグアム旅行で初めて乗った。命がけの決断だった。

それから、少しずつ、遠い所に行こうと思っていたが、突然、フランスのパリになってしまった。数ヶ月前から申し込んで一番安い時期なので、この時期に決定した。パリだけのコースで4泊6日。しかし、何とフライト時間は12時間!!!

これも、良くご存知だと思うが、ママは本番に弱い。この2週間ぐらい、体調が悪い。だるいし、目がしょぼしょぼする。疲れやすい。のどは少し痛い。

熱があるとか、頭痛がするとかはっきりとした風邪の症状がない。
「何だろう?風邪かな?」
とママが言うと、パパは
「季節の変わり目だから体調が悪いんだよ。」
と言うが・・・

昨日まで、
「本当に行けるのかなあ。・・・」
と思っていたが、トランクに荷物を詰めたり準備をしているうちに、何となく元気になって来た。後は、野となれ、山となれ!

誰かが言ってくれた。
「宇宙ママは、本番に弱いけれど、土壇場に強いね。」
って。ありがとう!その言葉に励まされ行ってまいります。

★☆★☆★

というわけで、29日に帰る予定です。
それまで、留守にします。

2006年11月24日

パリ旅行1日目


少しずつ、忘れないうちに旅行日記を書いて行こうと思います。
自分のために。そして、今度パリ旅行に行こうと思っている方のために。少しでも参考になれば幸いです。

★☆★☆★

昨日、すでに旅行準備OK。体調も不思議なぐらい快調。

宇宙はusaと家でお留守番。そらとミルキーはDOG1に預かってもらうことにした。2頭はすでに昨夜からDOG1へ。

家から車で7時20分に出た。9時5分集合。ぎりぎり間に合う。のんびり家のママとパパ。セブンイレブンで朝食を買ってのんびり食べていたら
「時間が無いよ!車を駐車場に預ける時間も必要だし。」
とあわてる。搭乗手続きが遅かったので席は真ん中の4人がけのしかも両方とも他人に挟まれたサンドイッチの具の場所。(/_;)
「トイレに立つのに気を使うなあ。トイレを我慢するとエコノミック症候群になりかねないし・・・」
今回の反省点その1だ。チェックインは早めに!通路側の席を取りましょう。

ツアー39名の参加で添乗員がずっと付き添ってくれる。これがこのツアーを申し込んだ大きな理由だ。もちろんフランス語は、ほとんど話せない。大学の第2外国語で選択したけど、今ではすっかり忘れて10までも数えられないから。小柄だがはきはきした有能そうな女性の添乗員。後でとてもお世話になることになる。

★旅行日程★

1日目 成田発11:05空路パリへ パリ着15:45
       着後ホテルへ

2日目 終日、パリ市内観光
       ルーヴル美術館 ノートルダム寺院 フォンテーヌブロー城
3日目
 ヴェルサイユ宮殿 

4日目 終日自由行動 

5日目 午前中自由行動  14:00まで
       パリ発18:05 機中泊

6日目 成田着14:00

まあ、ママのことだから、色々体調に自信がないから、パリの空港に降り立てれば良いや。

案の定、飛行機の中では一睡も出来ず。ビールを飲んで安定剤を飲んで寝ちゃおうと思ったのだが眠れない。頭の芯の部分が緊張しているようだ。

映画が何本か上映されている。新作もある。『プラダを着た悪魔』を観た。その他も数本観たが少しも眠くならない。でも、時間は意外と経つのが早く、13時間以上も飛行機の中に居たとは思えなかった。

トイレに立った時、窓からすばらしい景色を見た。



シャルルドゴール空港に降り立つと良い匂いがした。
「パリに着いたんだね。信じられないね。」

外は雨模様だったがバスで一路ホテルまで。
バスの中からは特にフランスらしい景色は見えなかった。

時差は8時間だから日本時間ではもう、夜中の1時過ぎだ〜〜。
添乗員さんが言っていた。
「ホテルは、はっきり言って狭いです。」
別に小奇麗で、狭さは気にならなかった。
しかし、この部屋のナンバーが「119」。
「救急車の電話番号と同じだ。気にしない、気にしない。」
ところが、この部屋で起こる悲劇をその夜はまだ知らなかった・・・・
(12月1日に記す)






2006年11月25日

パリ旅行2日目

何と昨夜のこと。デジカメの充電が出来るか試そうと、電気店から買っていたフランス用の変電機をコンセントにさしたら、何と煙が!火災までは行かなかったが、変電機は使えそうにない。
「使えないの?デジカメの充電どうするの?!」
ママは真っ青。
「充電が出来なければ、撮る回数を考えなくちゃね。誰かに借りられないかな。」
その時、添乗員さんの
「困ったことがあったら何でも、遠慮せずご相談ください。」
という言葉を思い出した。

今朝、早々に添乗員さんに話すと、
「私のを使ってください。」
と快く貸していただいた。
「ああ〜〜、よかった。これで、250枚以上写真が撮れるわ。」感謝、感激。

いよいよ、パリ観光が始まる。

朝食はバイキング方式だけど、意外とシンプル。フランスパン、クロワッサン、ハム、チーズ、スクランブルエッグ、ゆで卵、ヨーグルト、果物のシロップ付け(日本で言えば果物の缶詰みたい)そして、飲み物はジュース、牛乳、コーヒー、カフェオレ、ミネラルウォーター(炭酸入りと入っていないのがある)・・・何と生野菜がない!これは驚きだった。パンとコーヒーはとてもおいしかった。また、スクランブルエッグはふわふわして溶けてしまう感じ。「どういう風に作るのだろう?」これも初めての味。

朝食はしっかり食べた。

パリの朝は8時頃でも薄暗い。

いよいよ、39名と添乗員さん、そしてぺらぺらの日本語を話す、フィリップとアニーというフランス人のガイドさんを乗せてバスがスタートした。8時45分。

バスからは、やっと「パリにいるんだ!」と思わせる景色が飛び込んできた。エッフェル塔、凱旋門、セーヌ川、プラタナスの並木、整然とした建物が並ぶ町並み・・・

ルーヴル美術館に到着。フィリップさんとアニーさんの二つのグループに分かれて、見学。ルーブルを中から

この時、ママは疲れがどっと出た。昨夜もあまり眠れなかった。とても、みんなと回れそうにない。集合場所で待ち合わせることにし、パパと二人でゆっくり休みながら観る事にした。

映画『ダビンチ・コード』に出てきた逆三角形のガラスのピラミッドに感激。ルーヴル逆ピラミット

絵画の写真撮影は禁止だが、彫刻はOKとのこと。「ミロのビーナス」を360度から撮る。ミロのビーナス後ろ姿

もちろん「モナリザの微笑み」はしっかり観て来た。実は、これで2回目。学生時代に上野の西洋美術館で展示されたことがあった。人ごみの中、ベルトコンベアに乗せられたように「止まらないで!」と警備員に注意されながら観たものだった。あの時、本場パリのルーヴル美術館で再び観ることが出来るとは予想だにしなかった。人生って不思議。

他にも、有名なものが何点か展示されていたが、きりがないので省略。

次は、ノートルダムのせむし男で有名なノートルダム寺院へ。ノートルダム寺院
「20分ほど歩くんですが大丈夫ですか?」
と添乗員さんに聞かれた。
「どうしようかな・・・・」
と心の中で葛藤。でも、バスで移動中に心が決まった。もう、来れないだろう。一人バスの中で待っているのもわびしい。行ってみよう。
「牛に引かれて善光寺参りならぬ、パパに引かれてノートルダム寺院参りだね。(^_^)ははは」
パパに引っ張られて、何とか歩いて帰って来た。行ってよかった。街の空気が直に感じられる。しかし、中はミサの最中でゆっくり見学できず、中は素通り。有名なステンドグラスをゆっくり観賞できなかったのは残念。ノートルダム寺院のステンドグラス


ランチは市内のレストラン「ビストロ・ロマン」でビーフシチューがメインの食事。スパークリングワイン、デザートのアイスクリームも美味しかった。

午後は、郊外にあるフォンテーヌブロー城へ。フォンテーヌブロー城

ママはそのお城より、そこに行くまでのバスから見える風景が楽しかった。真平らな広い農地。そこにぽつりぽつりと紅葉の林が点在する。「宿り木(ヤドリギ)」という木が葉と枝で丸く鳥の巣のようになっていてユーモラスだった。教会のある小さな村が出現する。
「絵画みたいだね。あの村に寄ってみたいね。」

一度ホテルにもどり、夕食は夜景を見ながらバスで移動。ライトアップされたエッフェル塔や凱旋門が昼間とはまた違った表情を見せてくれた。ライトアップされた凱旋門
サントル通りのレストラン「シェ・ガブリエル」でディナー。マダムが陽気で、楽しく食事をした。チップが少し多かったかな?夕飯のエスカルゴ

「今、日本時間だと、朝方だよね?疲れた〜〜」
今夜はぐっすり眠れそう。ホテルに帰るとゆっくりお風呂に入る気もなく、メークだけ落としてベッドにもぐりこんだ。

(12月3日に記す。)


2006年11月26日

パリ旅行3日目

どうして、パリ旅行に行くことになったかと言う決め手は、ヴェルサイユ宮殿を生きているうちに1度見たかったからだ。

8時30分にホテルを出発。今日は1日ヴェルサイユをたっぷり観光する。

ルイ14世の時代には馬車で3時間かかったパリから20キロを、バスであっという間に走りベルサイユ宮殿に到着。



ベルサイユの門
「宮殿の門の前で」
フィリップとアニーとママ
「日本語ぺれぺらのフィリップさんとアニーさん」









前日のガイドさん、フィリップさんとアニーさんと一緒。アニーさんは、車中面白い話をしてくれた。
「ヴェルサイユの住人は、すごくプライドが高く、車の運転がとても下手。」
とのこと。ヴェルサイユの街の建物は今でも守ることが義務付けられているとのこと。これは、宮殿の高さ+鐘楼の高さとのことだ。当時の、貴族が住んでいた街だ。

ルイ14世の寝室や、修復中だったが「鏡の間」マリーアントワネットの私室など、素晴らしい装飾美術を堪能。

鏡の部屋
「鏡の部屋」







マリーアントアネットのベッド
「アントワネットのベッド」



母マリーアントワネット
「母であるマリーアントワネット」










休憩の後、このツアースペシャルイベントの皇帝の間へ。一般公開していないナポレオン関係の絵画を学芸さんが説明し、それをフィリップが通訳してくれる。(私たちはフィリップチームだったが、アニーチームも別の学芸員さんが付いていた)私は、もう、この辺で疲れがピーク。あちこちにある長椅子に座って休憩。私より何十才も年配の方が元気なのに。
ナポレオン
「ナポレオン」






この後、庭園を抜けてレストラン「ラ・フロッティ」でフランチのコースを食べた。
「疲れましたね〜〜」
と、同じツアーの若い子と話しながら、美味しく頂いた。水とワインボトル1本がテーブルに1本ずつサービスでついた。まだ、見学が残っているのでママはワインは控えた。ところがパパは、美味しかったのか、一人でほとんど1本空けてしまった。
「大丈夫?夜じゃないのよ。」
と心配したが、大丈夫みたいだった。レストランの前で

このレストランは、高級ではなく、普通ランクみたいだったが、美味しかった。でも驚いたのは、デザートの洋ナシのパイを大きなスプーンで食べるのだ!パイだよ?手づかみで食べた方が早いよ。(^_^;)

その後、グラン・トリアノンを見学。素晴らしい部屋の数々に魅了された。よく歩いた。でも、ここまで来れたんだもの。シャルルドゴール空港に降り立つことが目標だったことを思えば大満足。

行く前にネットで少し調べたら、ヴェルサイユ宮殿は「きらびやか」とか、「トイレが少ない」とか「庭はただだだっ広い」などの記述があったが、それはことごとく杞憂に終わった。

「きらびやか」というよりは、とても落ち着いた建造物だった。もちろん建築した当時はきらびやかだったのだろうが、古くなり、どこも落ち着いた色だった。またガイドさんがいたおかげで、トイレ休憩はとても多く、また、「庭は確かにだだっ広かった」が、手入れが行き届き、落ち葉の木々も趣があった。花が咲いている季節ならもっときれいだっただろう。日曜日なのに、混雑しているとは言えない。
ベルサイユの庭
「ベルサイユの庭」









今日は、夕飯は自由。5時にパリ市内の免税店前で解散になった。
ママとパパは、
「もう、レストランでの食事はいいね。何か買って部屋で食べよう。」
ということにした。ところがである、パパときたら、昼食にワイン1ビンを空けているから
「お腹がいっぱいだから、何もいらないよ。」
という。
「だって、まだ5時だよ。買って行かないと何もないよ。ホテルの周りには何も無いんだから。」(危険なので、夜はホテルから出ないように注意を受けていた。)
「まだ、食べるの?」
と言う。
「何いってるの?夕飯食べるに決まっているでしょ!!!」
と小さな言い争い。

5時半まで、バスに集合したらホテルまで送っていってくれるという。時間がない。でも出店が見つからない!そこに添乗員さんが通りかかった。天の助け!
「この変に食べ物屋さんありませんか?」
と聞くと、
「すぐそこにありますよ。」
と指差してくれた。そこで、長いバケットのサンドイッチとピザとハイネケン(ビール)を買うことができ、あわててバスの中に。
「これで一安心・・・」

それにしても、パパの自分勝手な発言に腹が立った!でも、本当にお腹が空いていなかったようで、ホテルに帰ってもビールだけ飲んでいた。ママはしっかり長いバケットのサンドイッチ30センチは食べたな・・・。ハイネケンも美味しかった。

いよいよ、明日は、1日フリー。今日はビールのおかげでゆっくり眠れそうだし・・・。明日は、無理をせず気ままに過ごそう。

今日の天気は、青空。すごくいいお天気。昨日添乗員さんから
「手袋は必携です。寒くない格好で。」
と言われたが、全然手袋など必要なかった。素晴らしいフランス晴れで、しかも風も無く小春日和だった。

この夜、災難が襲った・・・

(12月14日記す)




2006年11月27日

パリ旅行4日目(フリーな日)

昨日の深夜というか、今日の早朝と出来事。
疲れもピークにきていたのでぐっすり眠って、ふと目覚めると、パパがライトを点けて、何かごそごそやっている。
「何してるの?」
と聞くと、
「何だか痒いと思っていたら、ダニだよ、ダニ!しかも1匹2匹じゃ無いんだよ。」
という。そして、シーツにいくつかの血のシミがあった。ダニをつぶした痕らしい。そして、パパは証拠をつかまなくてはと、持って行ったポリ袋に集めていた。3匹捕まえたと言う。それ以上いたということだ。\(◎o◎)/!

この部屋は、今日で3泊目。もしかして3日間も気づかなかったの?ママのベッドにもいたの?今まで、全然痒くなかったのに。ママは気持ち悪かったので、ダニは直接見てはいないが、ゴマ粒位の大きさだったという。朝食の時間に添乗員さんに言うことにした。

ママ達の部屋だけに起こったことで、今までも何回もこのツアーで利用しているが、1度もそのような苦情がなかったと言う。パパが立会いのもと、実地検分してもらうことになった。シーツのシミ、捕獲したダニを見て、ホテル関係者も納得したらしい。すぐに部屋を移動することになった。

ここで、日本のホテルなら直々のお詫びの挨拶があるはずなのに添乗員さんを介しての事務的処置だけ。これが、フランス人気質なのね。今度の部屋は「114」。「119」が何か不吉な気がしたのは気のせいではなかったのね・・・。偶然か?(^▽^) ははは  今度は「114」だけに、「いいよ」ーいい事がありそう。(^_^)ニタ

114号室へ「114号室に移動」


パパの考えによれば、「119」は一番端の部屋であまり使われていなかったのではないかという。そうだったのかも。

★☆★☆★

気を取り直して・・・

今日は、フリーの日。のんびり、過ごそう。オプションがあって、それに参加する人も数名いたが、もう、今日は自由に過ごしたかった。少しぐらい言葉が通じなくてもいい。フランス人と直に交流したかった。そうそう、忘れてはいけない。娘達に頼まれたお土産も買わなくては。

添乗員さんにどこで売っているか聞くとラファイエットというデパートにあると言う。日本人担当の方もいるから大丈夫だと言う。

今日のコースは決まった。先ずお土産を買って、その後シャンゼリーゼ通りを歩き、ちょっとおしゃれなお店でお茶を飲み、早めに帰って来よう。

日本人が経営している免税店までバスで送ってくれた。その後、オペラ座の後ろのラファイエットへ。添乗員さんが私たち二人のために日本人専用のカウンターまで付いて行ってくれた。心強い。
オペラ座「オペラ座」


ラファイエット「ラファイエット」


何とか二人に気に入りそうな物を選んだが、その後の免税の手続きが面倒くさくて大変。1つのお店で175ユーロ以上買うと税金の手続きをすると、代金の12%が後でもどってくるという手続きだ。

ちょっと、疲れたのでオペラ座の近くのカフェで休憩。ビールと言う単語がわからなかったので「ハイネケン」と注文。おつまみのチーズのつもりだったが、チーズのフランスパンサンドが出てきた(#/__)/ ドテ まあ、美味しかったから良かったけれどね。
オペラ座どおりのカフェ「カフェでハイネケン」




「さあ、お土産は買えたし、シャンゼリーゼ通りへ行こう。」
タクシーで、ルイヴィトンの本店へ。ママのお土産はルイヴィトンのバッグか?と思ったあなた。人生そんなに甘くないのよ。ただ、入ってみたかっただけ。円安のこの時期、とても買えません。でも、これが後ですごく後悔することになるのだけど。「フランスのお土産に1つぐらい買ってくればよかったなあ。」と帰国後何度か後悔した。店内はいかめしい紳士が、無表情に立って監視していた。
ルイヴィトン本店「ルイヴィトン本店」



次は、マカロンで有名なラデュレへ。実は、添乗員さんがマカロンが好きだと言うので、今日のお世話になったお礼に少し買っていってあげようと思った。日持ちすれば日本のお土産にしたかったけれど、冷蔵庫で「4日」しか持たないというので諦めた。

ラデュレ「ラデュレ」












広い歩道に腰を下ろし、行き交う人を眺めていた。こんな時間も貴重。
シャンゼリゼママ「シャンゼリゼ通のベンチで」


シャンゼリゼパパ「シャンゼリゼ通の出店の前で」

もっと、色々行きたいところ(例えば凱旋門の屋上に登り、絶景を上から見たいとか、セーヌ川のクルージングとか)があったが、もう十分。早めにホテルに帰って部屋で夕飯を食べようと合意。

夕飯の調達をする段階になって、
「ねえ、生野菜食べたくない?どこに売っているんだろうね。スーパーって、この変にあるのかな?」
フランスに来て、食べ物はみな美味しいのだが、野菜の摂取量が日本の何分の一。「野菜が食べたい〜」
スーパーは実は近くにあったらしいのだが、見つけることが出来なかった。日本のようにいかにもスーパーとはわからない。昔ながらの石造りの建物がものままの状態で、中が見えずらくなっている。

幸いハンバーガーショップを発見。ちゃんと、どんぶり大の容器のサラダもある!ハンバーガーとサラダと、なぜだか頼んだつもりが無いコーラまで付いてきた・・・。

ホテルの部屋に着くと、ドアをノックする音がする。
「だれだろう?」
と開けてみると、ワインクーラーにロゼワインとグラス2個を持ったホテルのスタッフらしき人が立っていた。
「何?これは・・・頼んだ覚えが無いし・・・」
パパもママもきょとん。
すると、にこにこした顔で、
「プレゼント・・・・」
と身振りを使いながら言っている。そこで初めて理解できた。
「ああ!例のお詫びのしるしね!Oh!Thank you!じゃなかった・・・Merci!」
とママは興奮してその若いボーイと握手した。

ハンバーガーとサラダを肴に美味しくワインを戴き、すっかりいい気持ちになった。ママは被害を受けなかったので、何だか、悪いなあなんて思っていた。ああ〜幸せ!この夜が1番ぐっすり眠れた夜だった。やっと時差とパリに慣れて来たのかな。

(12月16日に記す)



2006年11月28日

パリ旅行5日目(パリ最後の日)

今日は半日だけのフリー観光。そして最後のパリ。14時にホテル集合し、空港に向かう。


初めは、もう疲れたから、ずっと午前中ホテルでごろごろしていようと思っていたが、チェックアウトは12時だという。残りの2時間をどうするか?やはり、最後の数時間を無駄にしないで、パリ観光に出かけよう、という事になった。泣いても笑っても今日の夕方は飛行機の中だもの。

「どこへ行こうか?」
とママが言うと、パパが
「ユーローがまだ残っているから、ママに何か買ってあげるよ。」
という。パパは、クレジットカードを使ったことがない。キャッシュカードも持っていないと思う。今時めずらしいアナログ人間だ。外国でさえもクレジットカードを使わない。
「じゃ、ラファイエットがいいね。」
と言うわけで再び、ラファイエットに向かうことにした。

ホテルの前でパパ「ホテルの前でパパ」


ホテルの隣の家「ホテルの後ろの家 フランスっぽいね」



初めてホテルを二人で出た。9時過ぎ。歩いて、地下鉄の駅に向かった。パパが1度、乗ってみたいと言う。駅までの道のり、面白いものを見ることが出来た。

このホテルは、パリ市の北の外れ。どちらかと言うとあまり裕福でない人たちが住んでいるところだと言う。それで、添乗員さんには、「ホテルの外に出ないように。」注意されていたが、朝は少しもそのような雰囲気はなかった。

日本と人間の形が違う歩行者用信号。
青信号

歩道の落ち葉を、ホールから大量の水を出して掃除している。日本なら、吸い取るところだろうに。石灰質の水は、飲み水としては美味しくないが水自体は豊富なのかもしれない。
歩道の清掃





八百屋さんをやっと見つけた。レタスがちょっとしおれている。トマトだけが真っ赤でとても美味しそう。
八百屋さん



パパは地下鉄に乗りたがっていたが、あまり時間がないから、ママはタクシーに乗っていこうよと、タクシーを推薦。

2回目のラファイエット。大きなツリーがまた迎えてくれた。
ラファイエットのツリー


気に入った化粧品を買ってもらうことにした。


ショウウインドウの、飾りがたのしかった。鍋やポットが踊っている!これの、オレンジバージョン、黄色バージョンもあるのよ。




「お昼を食べて、遅れないように帰ろう。」
パパは最後まで地下鉄にこだわっていた。でも、帰りに見つけた地下鉄の駅は無人でチケットが買えなかった。

昼食は、パリらしいカフェで。そこで、残りのユーローを数えながら注文。キッシュとまたフランスパンのサンドイッチ。そして、コーヒー1杯。コーヒー2杯がたのめなかった・・・みじめ。でも、その後、パパが両替をしてきてくれ、タクシーでホテルに帰ることにした。


14時30分にホテルをバスで出た。空港に向かって。バスに乗ったらポツリポツリと雨が降り出した。
「お天気に恵まれて、よかったね。情報とは大違いだったね。北海道の気温と同じぐらいって聞いていたのに。・・・本当にパリに居たんだね。」
帰る時になって感慨深いものがあった。


でも、最後の空港での出国審査ではカチンときた。検査係の女性二人がママのハンドバックを全部開け、化粧ポーチを手荒に開け、化粧品1つ1つ見て、二人でニタニタしながら批評している。「これ、見て見て、可愛いね。これは、なんていうメーカー?」とか言っているようだった。そして、ジェル状や液体の物はビニール袋に入れられた。パパは何と日本から持って行ったレトルトのおかゆを没収された。本当は、トランクに入れればよかったのだけれど、もう、タオル1枚も入らないほどパンパンだったのだ・・・・。

最後にちょっと、いやな思いをしたけれど、パリが私にくれた大きな贈り物に比べたら何てことはない。

小雨の中、飛行機は、すっかり暗くなったシャルルドゴール空港を後にした。

(12月18日記す)



2006年11月29日

パリ旅行6日目(最終日・・・3ワンズのいる日本に)

シャルルドゴール空港を飛び立ったのは昨日の午後18時05分。真っ暗。フランスは夕方4時半には薄暗くなる。朝は8時過ぎまで薄暗い。

飛行機の窓から覗いたら、まばらに灯りが見えた。最後のフランスの灯り。
離陸した飛行機から見た灯


「帰りは、ゆっくり眠れそうだ・・・。」
どっと、体が重く、だるい。

間も無く、機内食の夕飯が運ばれて来た。
「ああ、ご飯だ!」
そう言えば何日ぶりだろう。フランスでは1度もお米のご飯は食べていなかった。パンが思いのほか美味しかった。フランスパンはもちろん、クロワッサンがバターたっぷりでコクがあり美味しかった。

持って行ったおかゆも食べなくて済んだ。(と言っても、ホテルの部屋には日本のようにポットや冷蔵庫は常備されていない。)

でも、いざご飯を前にすると、懐かしいし、とても美味しそうだ。本当に美味しかった!機内食のチキンカレー

食前に飲んだビールも効いて、ママは眠りに落ちた。緊張が取れてぐっすり眠ったみたい。行きと違って、映画を見る余裕がなかった。

朝食はさすがにお腹に入らなかった。

窓から見た風景は、朝日を浴びた雲海。帰りは10時間で、成田に着いた。
空から見た雲海



★☆★☆★

おまけの話・・・・

成田空港で、荷物がベルトコンベアに乗って来るのを待っていたら、同じように待っている有名人がいた。俳優の市村正親さん。そして少し離れた所に篠原涼子さんもワゴンを前に置いて、待っていた。黒いロングコート。長い髪を無造作に束ねて後ろでピンでとめていた。とても地味な服装だ。同じ便だったんだ。新婚旅行だったのかな?もちろんファーストクラスだったんだろうけど。

★☆★☆★

空港の外に出たのが日本時間15時ごろ。駐車場の車が迎に来ていた。
3ワンズの話題は、旅行中は避けていたが、成田に着いたとたん留守番をしている家族と3ワンズのことで頭がいっぱいになった。

家に着くと、娘と宇宙がいた。
宇宙はなんだかのったりしている。そらミルがいないで、娘とまったり過ごしていたせいか?ママが「宇宙!」と呼んでも、何ごとが起きたのかわからないという感じだった。


「5時なら大丈夫です。」とdog1のご主人が電話で言っていたので、その時間に迎えに行った。もう、そら、ミルが顔色を変えて吠えている。吠えまくっている。
「寂しがっていましたよ。」
と、ご主人。

そら、ミルを連れて家に帰ると、3ワンズ同士匂いを嗅ぎあっていた。
「みんないい子だったね。みんなのおかげで旅行に行けたんだものね。」
パパは、早速散歩に連れて行った。

娘はさりげなく、
「カレー昨日作っていたのあるけど・・・。」
と言う。鍋を見ると、たっぷり今日の夕飯分がある。
娘のさりげない優しさがうれしかった。


夕飯後、パパが何か、ごそごそやっている。
「片付けは後にして、疲れたからもう寝ようよ〜〜」
とママが不満たらたら言うと、
「ちょっと・・・」
と言う。聞けば、旅行の汚れ物を洗濯していたという。3回洗濯機を回したとのこと。

思えば、行きのトランクの荷物詰めから、ホテルの部屋の整理整頓、帰りのトランクの荷物の整理を全てやったのは、パパ。パパの一番のお荷物はママだったかも。そろそろ、ポイと捨てられるかもね。

★☆★☆★
長々と、旅行記を書いてしまいました。読んでくださった皆様、ありがとうございました。嘘は書いていませんが、ちょっと大げさ、ちょっと控えめな表現はあるかもしれません。気に触る記述がありましたら、お許しください。ご意見、ご質問がありましたら、遠慮なくお寄せくださいね。
おいおい、こんなことしている場合か?もう、暮れだよ。大掃除は?年賀状は?


(12月19日に記す)


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